暴力行為、違法操作、扇動による解雇〜会社側の証拠は十分か?

  1. Home
  2. Knowledge Base
  3. 判例
  4. 規則・違反行為
  5. 暴力行為、違法操作、扇動による解雇〜会社側の証拠は十分か?

クリシュナン・クランダイ氏
VS
クランジ・プライウッド・インダストリーズ

判決日: 2001.01.11

概要:

クリシュナン・クランダイ氏 (以下K氏) は、工場のボイラーマンとして雇用され、3カ月の試用期間中だった。

会社は、K氏が工場内において同僚との間で2度にわたってケンカをし、また 1998年2月13、14 日の2日にわたって一時的にボイラーの運転を中断させたとして、会社の規則違反を理由に停職処分とし、後日解雇した。

会社によれば、ボイラー停止により工場生産が一時ストップする被害があったという。

判決:

解雇は不当

裁定内容:

(1) 会社側の証人は、K氏が実際にケンカに加わっているのを見たわけでない。他の 従業員からケンカのあったことを知らされただけであり、会社は実際にケンカを目撃した証人を召喚していない。K氏が他の従業員とケンカしていたという納得できる証拠を示さなかったということは、会社にとって不利となる。

(2) 会社が主張するK氏がボイラーを止めたという最初の日 (2月13 日) については、K氏はボイラーが止められたとされる時間 (午後5時ごろ) には、タイムカードを押して帰宅している。また2度目 (2月14 日) については、K氏は前日に起こしたとされるケンカを理由に停職中であった。

(3) 会社側証人の主張どおりK氏がボイラーが止めたのであれば、出来事があったのが13、14 日でなく、1日ずれた日すなわち12、13日に起ったとも考えられるが、会社は12日にボイラーが止まったという出来事があったことを証明していない。会社側証人による証言は、K氏がボイラーを止めたことを裏付けるものではない。

(4) 会社は、K氏が残業手当やボーナス額に不満をもっており、他の従業員を扇動し ていたことを解雇の理由に挙げているが、こうした事実関係について証明できなかった。

Was this article helpful?