服装規定への不服従〜会社の処分は公平か?

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ゴーパル・シン氏
VS
ホテル・エクセルシオール

判決日: 2001.05.29

概要:

会社は4つの違法行為により原告のゴーパル・シン氏(以下S氏)を解雇した。第1には、S氏は会社の「襟つきの白いシャツとボウタイを着用する」との服装規定に従うことを拒絶した。第2に、S氏は常習的な遅刻者だった。第3には、病欠に際し、 医師の診断書をただちに会社に提出しなかった。第4に、病欠の際速やかに上司に報告しなかった。

判決:

解雇は不当

裁定内容:

(1) 第1の違反については、S氏が任意の時間に何を着ていたのか会社側の証人との主張に食い違いがあった。会社はS氏に対し、ウェイターまたはウェイトレスが着用するボウタイを強要すべきではなかった。管理職であるS氏には、他の女性管理職が着るユニフォームを着せるべきであった。

(2) 第2の違反については、会社はS氏のトレーニングだというダブル・スタンダードをおこなった。会社は、他の遅刻常習者(リー氏)は免除したものの、S氏に対しては懲罰をおこなった。リー氏が同様な違反を行ったのと比べると、S氏に対する処置は矛盾する。

(2 a) 会社は、遅刻に基づくS氏の解雇までに4カ月待った。それは会社がS氏を教 育する権利を放棄したとの推測が成り立つ。これは会社に容認する気持ちがあったと言える。よってS氏はこの件についても無罪である。

(3)最後の2つの違反については、状況証拠からみてS氏はすべての従業員の医師の診断書を集め、月末に飲食部マネージャーに渡すことを常としている。これを理由に解雇するというマネージャーの行為は、ばかげている。マネージャーの意図は、原告をなんとしても会社を辞めさせることにあった。

(4) 会社の円滑な業務が、原告の病気欠勤によって影響を受けたという状況証拠はない。この申し立ては、明らかに会社の一部にある「悪意ある」主張であった。

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