本社へ人事異動〜 降格処分を訴える原告の言い分は?

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リン・ゴンティック氏
VS
ベルジャヤ・ランド

判決日: 2000.11.29

概要:

原告のリン・ゴンティック氏 (以下L氏) は、ペナン支店において購買マネー ジャーとして勤務していた。その後会社からの辞令により、昇給とともにKL本社へ移動となったが、その際にL氏の肩書きはアシスタント・マネージャーに変更された。

これを降格処分であるとしたL氏だが、昇給したこともあり、KL本社で勤務を始めた。しかし、その後まもなく、給料は据え置きのままマネージャーとして姉妹会社への異動命令が出された。

これに対しL氏は、会社による一連の行為は不当であるとして移動を 拒否。辞職をするとともに誘導的解雇を訴えた。また、L氏の扱っていた書類が強制的 に会社から取り上げられたことからも、会社はL氏に対して個人的な悪意を持っていたと主張した。

判決:

原告の申し立て却下

裁定内容:

(1) 会社とL氏の雇用契約書には、姉妹会社への移動の可能性があることが明記されている。従って、会社はL氏を姉妹会社へ移動する権利を有する。

(2) 本社へ移動になった際に肩書きが変更されたことを降職と訴えるL氏の解釈は誤っている。原則的に、本社の経営陣は会社のトップを占める社員によって成り立っており、本社へ移動になる際に肩書きが変更されることは当然とみなされる。L氏の場合、 支店におけるマネージャーよりも、本社におけるアシスタント・マネージャーの方が、 上の肩書きであると解釈できる。また、昇給の要因も考慮に入れると、L氏は実質上昇格したと判断できる。

(3) L氏が姉妹会社への移動を拒否していたことを認知していた会社が、会社の重要書類をL氏から取り上げざるを得なかったことは十分に理解できる。

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