異動先への立入り拒否〜訴答書類にない訴えは有効?

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ロイ・テーオン氏
VS
コンチネンタル・チャレンジ ほか

判決日: 2003.08.25

概要

原告のロイ・テーオン氏 (以下L氏) は、農園経営マネージャーとして勤務。不当な異動命令を下されたとして、誘導的解雇を訴えた。L氏にクアンタン事業所への異 動命令を発令したのは、会社の株主であるB社の人事課の社員であった。

L氏は、雇用 契約書には事業所の異動に関する記載がないことから、これは会社の違反行為であると主張。また、異動命令が出されていながらも、クアンタン事業所への立ち入りを拒否されたことからも、会社による悪質な嫌がらせ行為であるとして誘導的解雇を主張した。

一方会社側は、組織再編の一環でありやむを得なかったとして、異動の正当性を主張した。

なお訴答手続きの書類には、クアンタン事業所への立ち入り拒否に関して、触れられていなかった。

判決

原告の訴えは却下

裁定内容

(1) 原則的に、株主は会社のいかなる経営に関しても法的責任がない。

(2) L氏は株主による命令を正式なものとして捉えるのでなく、まずその有効性について会社に確認を取るべきであった。それをせずにL氏は、自らの意志で退職している。

(3) 訴答手続きの書類に記されなかった事項を、法廷で取り上げることはできない。 クアンタン事業所への立ち入り拒否は、裁判の重要な鍵を握る申し立てであるが、訴答書類に記されていないため、無効である。

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