病気による早引き〜仮病との理由で解雇はできるか?

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サンドラジ・ムトゥサミー氏 VS
アウスジャヤ・マニュファクチャリング

判決日: 2001.07.27

概要:

サンドラジ・ムトゥサミー氏(以下S氏)は、プロダクション・スーパーバイ ザー。勤務中に気分が悪くなったS氏は、上司の承認を得た上で早引きし、病院に行った。S氏を診たB医師は、診断書を書いてS氏に渡し、S氏は翌日会社に提出した。会社は、病院のJ院長によると、S氏が診断書を書いてもらっただけで治療行為を受けていないと主張。仮病による早引きであり、虚偽の申告だとして解雇を申し渡した。

判決:

解雇は不当

裁定内容:

(1) 会社は、早引き申請を受けていないとの主張を実証するためにS氏の上司を召喚すべきだった。1950 年証拠法 114条(g)に基づき、被告すなわち会社側の証人が不在であることから、会社にとって不都合な推論を導かざるを得ない。

(1a) 会社側の証人が出廷しなかったことにより、S氏が主張する通り、S氏が会社 の上司に早引きを申請し受理されたと推定される。

(2) J院長は、直接S氏を診た医師ではなく、その証言は看護婦から聞いたことに基づいている。J院長は会社側の主張を裏付ける立場にない。またJ院長は、自己の証言に関するいかなる記録やメモも提示していない。

(3) 看護婦とB医師は、S氏が病院を訪れた際に現場におり、個人的に同件のいきさつについて知識を有する最適な証人である。会社がこうした証人を召喚しなかったり、 処方せんなどの物的証拠を提示しなかったことは、1950 年証拠法 114条(g)に基づ き、会社に不利な推論を導かざるを得ない。

(4) 被雇用者の行動規範に基づけば、S氏が犯したとされる違法行為は仔細な過ちに分類される。したがって、もし会社がS氏の不法行為を立証できたとしても、罰則は警告や減給などに止め置くべきであり、解雇という重い措置を適用すべきではない。

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