組織再編による人員削減〜余剰人員の事実はあったか?

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アン・チンスアン氏
VS
ソーイー&コー

判決日: 2000.07.14

概要:

原告のアン・チンスアン氏 (以下A氏) はマーケティング・マネージャーとして勤務。

会社側は、組織再編に伴ってA氏のポジションが不要になったことから、A 氏を解雇せざるを得なくなったと説明。A氏に与えられていた職務は、実質上別の社員などによって遂行されていたとして、解雇の正当性を主張した。

これに対しA氏は、解雇後も従来A氏に与えられていた任務が存続していたことから、解雇は不当に行われたと訴えた。

判決:

解雇は不当

裁定内容:

(1) 余剰人員の状況は、雇用者がある事業を停止もしくは停止しようと試みた時に、その職務に就いていた被雇用者の必要性が失われた際に発生する。

(2) 会社は必要に応じて組織を編成する権利を有するが、それは誠実な理由に基づいて行われなくてはならない。また、人員の削減を行う際には、十分なる事前の警告や話合いの場を設けなくてはならない。こういった義務は法的なものではないが、雇用者は状況に応じて、解雇の対象となる被雇用者が十分に理解・納得するまで努力を図らなければならない。

(3) 本件において解雇の対象となったのは A 氏のみであり、従来A氏に与えられていた職務がA氏の解雇後に別の社員に引き継がれているように、A氏の職務が存続し続けていたことは証明されている。よってA氏の解雇は不当に行われたと判断される。

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