職務怠慢による解雇〜現場責任者への処罰は公平か?

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ザイニ・アティン氏
VS
サバ・フォレスト・インダストリーズ

判決日: 2000.03.30

概要:

原告ザイニ・アティン氏 (以下Z氏) は、商用樹木植林の現場監督。現場へ通じる道路点検及び請け負い業者からの材料確認が主な任務であった。

Z氏の報告では良好とされていた道路のコンディションが、実際は粗悪であったこと、またそのメン テナンスを請け負っていた会社に対して、仕事に値する額以上を支払っていたことを理由に解雇された。

また、会社側の主張によると、Z氏は材料を供給していた請負会社に対しても、実際の供給量以上に値する額を支払っていたという。Z氏はこれらに対し、道路メンテナンスの請負業者への支払いに関しては、既に準備されていた支払い証明書にサインをしただけであったと主張。残り2つの告訴内容に関しても否定。 不当解雇であったとして再雇用を要求した。

なお、この現場責任者であったシニアエ ンジニアは、Z氏を全面的に信用していたことから、特に自ら点検をしなかったと発言した。

判決:

解雇は不当

裁定内容:

(1) 工事用道路のコンディションが粗悪であったことは証明された。その事実を正確に報告しなかったのは、Z氏の職務怠慢によるものだった。

(2) (1)より、水準に達する仕事を果たさなかった請負業者に対し、本来規定した金額を支払うべきではなかった。

(3) 実際に供給された材料の量に関しては、十分な証明がなされなかった。この件に関するZ氏の責任の有無は不透明である。

(4) しかしながら、Z氏には解雇処置が取られた一方、現場の責任者であったシニアマネージャーにはいかなる処置も取られておらず、Z氏にも一部責任があったのは事実だとしても、不公平な処置であるといえる。現場監督の仕事を信頼していたことは、現場責任者の職務怠慢の理由にはならない。

(5) 不公平な処罰に基づく解雇は不当といえる。しかし、この場合の再雇用は適当ではない。賠償金額から、職務怠慢に対する相殺分 25%を差し引いた金額を、会社は速やかに支払わなくてはならない。

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