試用期間中の無給休暇~これを理由とした突然解雇は正当化されるか?

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モハマド・ロスラン氏
VS
セリ・バラット・ミックスド

判決日: 2000.01.04

概要:

原告モハマド・ロスラン氏(以下M氏)は、経営管理及び人事部のマネージャー見習いとして採用された。それから3カ月後、試用期間が満了した時点でM氏は、休暇届を正しく記入しなかったことなどから、突然の解雇を言い渡された。

会社の方針により、試用期間中にはいかなる休暇も認められていなかった。M氏の欠勤の理由は病気であり、医師の診断書を提出していた。これに加えて会社側は、M氏の勤務態度が思わし くなかったとも主張した。

判決:

解雇は不当、ただし職場復帰の申立ては却下

裁定内容:

(1) 証拠及び証言によると、M氏は試用期間中に病気休暇を1日取ったのみで、しかもそれは会社の指定する医師によって認可されていた。

(2) 会社側はM氏が仕事上のミスを繰り返したと主張したが、結局のところ焦点とされていたのは、休暇届の記入ミス、及びその訂正・変更であった。これは悪質な行為とは思われない。仮にM氏の勤務状態が会社の基準を満たしていなかったとしても、勧告文書を提出するなどして、M氏に改善の機会を与えるべきであった。M氏は何の予告も無しに解雇を言い渡された。また、不注意による誤ちは、解雇を正当化するに十分な 「不能力」とはみなされない。

(3) 試用期間中であっても、社内においては正社員と同等の権利を与えられるべきである。もし必要であると判断されたならば、試用期間を延ばすなどの処置を取ることも できたはずである。

(4) M氏は会社方針に反して、試用期間中でありながら無給休暇を取ったが、その時点で会社はその申請を認可している。結果からして、会社側はこの申請を否認すべきだったのではなかったか。後になってこれを解雇の理由とするのは不当である。

(5) ただ、M氏は数年間の職務経験があったにもかかわらず、休暇届の記入法に関してなど極めて単純なミスを犯した。また、3カ月足らずの試用期間中に欠勤をしたことから、会社がM氏の勤務態度を不服としていたことは理解できる。

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