試用期間中の突然解雇〜同僚との衝突は正当な理由?

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アズハル・カシム氏
VS
スミトモ・エレクトリック・インターコネクト・プロダクツ(マレーシア)

判決日: 2000.08.03

概要:

原告のアズハル・カシム氏(以下A氏)は研修社員として採用されたが、3カ月の試用期間終了前に突然解雇された。

しかし解雇通知にはいかなる解雇の理由が述 べられていなかったため、A氏は不当解雇であると訴えた。

裁判において会社側は、 A氏が仕事に対して極めて熱心であったために、他の社員と同調できなかったこと、それにもかかわらず勤務成績が良好でなかったことを解雇の理由として挙げた。

また、A氏の採用理由であったA氏の妻の職業が、実は税関の職員ではなかったことも指摘した。また解雇が試用期間中に予告もなく行われたことに関しては、2週間分相当の給与を補償として支払ったことを挙げ、その正当性を訴えた。

判決:

解雇は不当

裁定内容:

(1) 解雇当時A氏は研修社員の立場であった。会社はA氏の正式採用にあたってその勤務成績及び態度を査定する権利があった。

(2) 解雇の対象となる被雇用者が試用期間中である場合でも、解雇は正当な理由を持って行われるべきであり、いかなる外的要因や悪意が働いてはならない。

(3) 本件において最も重要とされる点は、A氏が多大なる努力を図ったことであった。 会社の利益のために他の社員から反感を買う覚悟すらできていた。

(4) 会社はA氏の妻が税関の職員であると誤解していた。実はそうではないことがA 氏の雇用後に判明し、これを理由にA氏は解雇されたが、これは正当な解雇理由として認められない。解雇は不当であった。

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