転任命令を拒否した原告~解雇は正当か?

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ポ-・チ-シン氏
VS
テォング・フアット・クレイ

判決日: 2000.01.31

概要:

原告のポー・チーシン氏 (以下P氏) は営業担当マネージャー。会社はP氏の勤務成績及び勤務態度不良を理由として、フォークリフトの運転及びパイプの製造を主な仕事内容とする工場への転任を命じた。しかしP氏がこの転任を拒否したため、会社はそれを理由にP氏を解雇した。

これに対しP氏は、営業マンとして多くの契約を結び、 会社の営業成績もP氏の就任以来上向きであったことを主張。会社の転任命令書には、 工場の管理・監督に携わる人材が必要であるとされていたが、それにもかかわらず実際の仕事内容はそれと全く異なっていたと訴えた。また、勤務時間に関してなど会社の主張するP氏の勤務態度不良に対しては、全面的に否定した。

判決:

解雇処分は不当

裁定内容:

(1) 雇用者は会社の経営上必要であれば、被雇用者を別の部署へ転任させることができる。しかし、それに伴って雇用契約条件に違反する状況が生じてはならない。

(2) 営業担当マネージャーという立場は、管理・監督者の範ちゅうに属する。フォークリフトの運転手は、どのような観点から見ても、管理・監督者としての仕事内容ではない。

(3) P氏が会社の営業成績に貢献していたことは立証されている。P氏は上記内容の転任を拒否したことを理由に解雇されたが、この状況から判断して、P氏が転任を拒否したことは理解できる。ゆえに解雇は不当であった。

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