転勤命令を拒否〜誘導解雇か?

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アブドゥル・ジャリル・ハシム氏
VS
アグリカルチュラル・ケミカルズ・マレーシア

概要

原告のアブドゥル・ジャリル・ハシム氏 (以下A氏) は商品管理責任者として勤務。倉庫から商品が盗まれた事件に関して査問委員会が開催され、その結果 A 氏には責任の一端があるとして、ジョホール州クルアン支店への転勤命令が与えられた。しかしA氏はそれを拒否。やむなく会社は、A 氏のクルアン支店への転勤日を遅らせたが、A 氏 は新勤務地へ赴くことはなかった。そこで今度はこれに関する査問委員会を開催。その結果、A氏の行為は不当であるとされたものの、再度A 氏にクルアン支店へ赴くよう指示を出した。しかしA氏は頑なにこれを拒否。逆に、会社が嫌がらせをしているとして、 誘導解雇を訴えた。

判決

原告の訴えを却下

裁定内容

(1) 会社はA氏が盗難事件には関わっていないと証言しているものの、証拠によるとA 氏にはかなりの責任があるとみなされる。正当な理由によって被雇用者を転勤させることは合法である。

(2) 新勤務地への転勤を拒否する A 氏に対して査問委員会を開催することは当然の行為であり、いかなる不正行為でもない。

(3) 被雇用者は、たとえ不正行為等の理由によるものでなくても、雇用者による転勤命令には従わなくてはならない。

(4) 会社は、再度A氏に機会を与えるなどして、A 氏が会社命令に従うよう努めたことから、誘導解雇の事実は全く無い。

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