辞職を強制されたと訴える原告〜主張は認められるか?

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リザ・ホ-・キンリー氏
VS
セダヤ・カレッジ

判決日: 2000.03.03

概要:

原告リザ・ホー・キンリー氏 (以下L氏) はセダヤ・カレッジの営業・広報部長。上司の脅迫によって辞職を余儀なくさせられたと訴えた。

L氏の証言によると、 学部長と人事部長がL氏のオフィスに押しかけ、自ら辞職を選ばなければ即座に解雇、 L氏を業界のブラックリストに載せると脅迫した。数時間による話し合いの後帰宅したL氏は、その夜に被害届及び辞職届を提出。

一方学院側は、L氏が学院にとって不利な情報をEメールによって流し、またその勤務態度も不良であったと主張。従って、L氏は面目を保つために、自らの意思で辞職を選んだのだと証言した。2つの全く異なる証言から真相を導き出すべく、審議が進められた。

判決:

解雇は不当

裁定内容:

(1) L氏の辞職が強制的であったのか否かが、最重要のポイントである。L氏が作成したとされる E メールの内容、及び学部長と人事部長がL氏とともに長時間に渡ってオフィスに閉じこもっていた事実から、L氏が辞職もしくは懲戒処分の選択を迫られてい たことが推測できる。

(2) 辞職もしくは既述のような不合理な懲戒処分の選択を迫られた場合、社会的立場を守るために当然辞職を選ばざるを得ないことは理解できる。L氏は脅迫によって辞職を余儀なくされた。事件当日の夜に詳細な被害届を提出した事実からも、L氏の証言が正当であると判断できる。

(3) L氏が作成したとされる Eメールの内容から判断して、L氏の性向にもいくらか問題があったと思われる。この場合の再雇用は適当ではない。学院側はL氏に対し、慰謝料を速やかに支払わなくてはならない。

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