部下の挑発に乗った暴力事件〜解雇は正当か?

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ゴウ・キャットホック氏VS
ポリトゥ-ル・エンジニアリング

判決日: 2000.01.03

概要:

原告のゴウ・キャットホック氏 (以下G氏) は、製品監督責任者として勤務。 不従順、勤務怠慢、部下との調和に欠けることなどを理由に解雇された。

部下の挑発に乗って暴力沙汰の事件を起こしたが、G氏は部下をなだめようとしただけであると主張するなど、ケンカの内容を否認。またG氏は、会社から理由もなく何度も解雇を強いられたことがあるとも主張した。

一方会社側は、暴力事件に対する上司の取った処置を不満としてか、その後G氏が会社に関する偽りの噂を流したと主張。また部下の社員に対して仕事の手を抜くように勧め、会社を辞めるように扇動すらしたと主張し、解雇の正当性を訴えた。

判決:

解雇は正当

裁定内容:

(1) 指導者の立場にある被雇用者は、決して被指導者と同等のレベルで言動を行ってはならない。つまり、部下によるどのような挑発をも受け流し、それを上司に報告をするなどの処置を取るべきである。本件の場合、ケンカの内容がどうであれ、部下の誘いに乗ってケンカに応じるべく屋外へ出ていったG氏の行動が問題とされる。なお、部下をなだめようとしたとするG氏の主張は、目撃者の証言から立証されなかった。

(2) G氏の主張するところの強制解雇に関しては、証拠が全く提示されなかった。

(3) 社員及び見習い社員の証言により、事件後G氏は彼らに対し、仕事上必要な指示及び仕事自体をも与えず、結果としてG氏の上司であるオペレーションマネージャーが、 代わって全てを行わなくてはならなかった。

(4) G氏が社名を汚すような噂を流し、部下の社員に対して会社を辞め別の就職口を探すように扇動したことを裏付けるに十分な証言があった。

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