部署を異動させられた原告 〜 降格処分に値するか?

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ハビバ・モハマド・ザマン氏
VS
パン・グローバル・インシュアランス

判決日:2000.05.25

概要:

原告のハビバ・モハマド・ザマン氏 (以下H氏) は保険に関する資格を得るため に1年間にわたって集中コースに通い、CFD (セントラル・ファイリング・デパートメ ント) に配属されていた。

しかし当部署において他の社員と同調できなかったため、のちにGSA (ジェネラル・サービス・アドニミストレーション・デパートメント) へ異動させられた。

これに関しH氏は、GSA における任務内容は CFD のそれに比べて遥かに責任の軽いものであるとし、これは降職に値すると主張。異動後まもなく出勤を拒否し、 誘導的解雇を訴えた。

判決:

原告の訴えは却下

裁定内容:

(1) 原告は、会社の誘導的解雇を訴える場合、それによって原告が最低1度は退社を余儀なくされるなど、雇用契約の根源に関わるほどの重大な契約違反行為を会社が犯したということを証明しなくてはならない。また原告は、その行為の後直ちに行動を起こさなくてはならない。

(2) GSA と CFD におけるH氏の任務内容はどちらも基本的な事務であり、保険の資格とは全く関係をなさないことが証明された。従って、H氏の訴える降職の実情は無かった。

(3) GSA に異動となってから4日もしないうちに出勤を拒否したH氏の行動は時期尚早であった。H氏は新しい部署における任務内容を十分に把握しようとする努力を怠った。

(4) H氏の勤務部署の異動は、H氏が同部署の社員と同調できなかったことも原因のひとつであった。会社の行為にはなんら悪意が働いていなかった。

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