「来年の就職戦線は買い手市場」、イスラム銀エコノミストら
バンク・イスラム・マレーシアのモハマド・アフザニザム主任エコノミストは、経済の先行き見通しが厳しく、企業は雇用に慎重になるため、来年の就職戦線は買い手市場になるとの見通しを示した。複数の任務をこなせる人材が求められるという。
アフザニザム氏によれば、雇用者は経常費の増大を懸念している。しかし安易な労働力の削減は行わないという。人材流出で競争力を失うことは避けたいからだ。
マレーシア経営者連盟のシャムスディン・バルダン専務理事によると、新卒者は、就職できなかった昨年の大卒者と就職口を争うことになるという。
雇用では下位職の募集が中心になる。金融機関では業務のデジタル化が引き続き行われるため、一段の人員削減が予想されるという。
マレーシア製造業者連盟がマレーシア経済研究所(MIER)と共同で行った雇用者意識調査によれば、509社のうち69%は来年、雇用を凍結する方針だ。
(フリー・マレーシア・トゥデー、12月9日)