来年の実質賃金上昇率は3.5%=コーンフェリー

経営コンサルティング会社、米系コーン・フェリーは、来年のマレーシアの被雇用者の物価上昇調整後の実質賃金上昇率について3.5%にとどまると予想している。

来年の名目賃金の上昇率予想は5.0%で、予想物価上昇率を1.5%として調整した。今年の3.6%を0.1ポイント下回る見込み。

他のアジア諸国との比較では、インドネシア(5.1%)、ベトナム(4.6%)、タイ(3.7%)、シンガポール(3.6%)を下回ったが、フィリピンとは同水準、韓国(2.9%)、中国(同)、香港(1.4%)、日本(0.6%)を上回った。シンガポールは名目賃金の伸びは4.0%の見込みだが、インフレ率予想が0.4%と低かった。

コーン・フェリーアジア太平洋のメアリー・チュア氏は、「賃金の伸びは生産性の向上と連動する必要がある。さもなければ賃上げコストは最終的に消費者に転嫁され、結果的に生活費上昇が続くことになる」と指摘した。

(南洋商報、ザ・サン、11月28日)

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