27%のKLの世帯が生活賃金下回る=世銀モニター

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世界銀行はこのほど発表した「マレーシア経済モニター」の中で賃金について言及。クアラルンプール(KL)では27%の世帯が中央銀行バンク・ネガラ(BNM)が設定した生活賃金(人間らしい生活を過ごせる賃金)を下回っていると指摘した。

世銀は、教育レベルと生活賃金を下回る低所得の間には強い相関関係があるとし、生活賃金以下の低所得世帯の73%が中等教育、初等教育どまりだったり、教育を受けていないと指摘した。

その上で低所得世帯には個人のライスタイルを追求するために個人ローンを辞さない傾向があり、社会活動への参加やお祝い事への出費など、必需品を超えた生活水準を維持するために組んだローンのために個人破産が増える可能性があると指摘した。

特に収入を超えた生活を望む「ミレニアル世代」については約40%が収入を超えた支出を容認し、70%が現在の収入に対する不満を表明していることを挙げ、昨年だけでも個人債務及びクレジットカード破産件数が2012年比でそれぞれ104%、43%増加したとのデータを示した。

さらに世銀は、低所得世帯の所得の伸びは大幅に鈍化していると指摘。下から40%を占める貧困層(B40)の所得の伸びが40%を占める中所得者層(M40)より低く、所得は増加しているものの格差が縮まっていないとした。所得の伸びの鈍化は、若い男性の間で最も顕著で、20—29歳の男性の収入の中央値は、2004年には40—49歳の男性の70%だったが、2016年は58%に低下したとした。

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