コロナウイルス感染対策の移動制限措置中の対応について

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  5. コロナウイルス感染対策の移動制限措置中の対応について

2020年3月16日にマレーシア政府から発表されましたコロナウイルス感染対策の移動制限措置につきまして、購読者様からお問い合わせを頂きました。弊社からの回答を共有させていただきます。

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1.在宅勤務とする場合の注意点

質問:在宅勤務を指示しても問題ないでしょうか?

今回の制限では、移動したり大人数で集まることが禁止されました。
在宅で業務が実用的である場合は、在宅勤務の体制を整えます。

Employers can request employees to work from home, where it is practical. The employer should provide the employees with the necessary facilities to work from home, otherwise an employer may be exposed to potential liability arising from lack of appropriate facilities to properly conduct his/her work.
参考:Malaysia: Restriction of Movement Order

この場合注意することとして

  • 通常の賃金が支払われること
  • 雇用者は在宅勤務に必要な設備を整えること

が雇用者に求められます。

在宅勤務の体制が不可な場合は休暇とせざるを得なくなります。
では、休暇とする際注意すべきことはあるのでしょうか?

2.休暇とする場合の注意点

質問:今回の制限令期間中の従業員の給与・休暇について、どのように取り扱うべきでしょうか?

マレーシア人的資源省では、コロナウイルス感染拡大に際して雇用法1955を遵守するように雇用主に求めております。
それによると、無給休暇でなく有給休暇とすることが望ましいと言えます。

参考:人的資源省、雇用法の順守を企業や雇用主に求める
・雇用者は被雇用者の病気休暇に対して休暇日の賃金を減額することなく支払う(第60条F)

それでは今回の有給休暇はどんな種類の扱いとなるのでしょうか?

3.有給休暇の種類と扱い

質問:移動制限での休暇は年次有給休暇としていいか?

雇用法1955では勤続年数に応じた年次有給休暇取得日数(第60条E)が定められています。

人的資源省によると新型コロナウイルスに関する政府措置に基づき
雇用主は年次休暇取得を強制してはならない
としています。

参考:隔離命令を受けた労働者、年次休暇取得強制は法違反

また、年次有給休暇取得よりも、病気休暇や産休取得が優先される(第60条E)とあり、今回の移動制限で休暇にせざるを得ない場合、年次有給休暇の消化ではなく、病気休暇とすることが望ましいと言えます。

尚、病気休暇に対するMedical Certificateについて過去ご質問を頂いており、詳細はこちらの記事にあります。
参考:コロナウイルスの検査・休暇 マレーシアでは?

4.病気休暇の日数を使い切った場合

質問:当該人の病気休暇が既に消化済みで、病気休暇がない場合はどうしたらいいですか?

雇用法1955では勤続年数に応じた病気休暇取得日数(第60条F)が定められています。
すでに従業員が病気休暇を使い切ってしまい、今回の移動制限の日数を充てるに満たなくなるケースがあります。
この場合、会社が認めるのであれば任意での病気休暇の付与も可能です。

まとめ

マレーシアの慣習では、無給休暇・減給など賃金の減額に関わることについては従業員の同意を得る必要があり、同意のない場合は、トラブルになる可能性があります。
どんな対応を取るか従業員とも話し合いの上判断し、トラブルなく制限措置中の対応を乗り切っていきたいものです。

弊社では引き続き最新情報の収集に注力して参ります。

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