マレーシア内部不正対策コラム④ローカルトップ社員がキックバックと過剰接待を要求

貴社では内部不正に対する対策は万全でしょうか?
本記事では、マレーシアの日系企業現法への経営改善アドバイスと、経営問題解決の為のソリューションの提供に注力するNRT Ventures Holdings Sdn.Bhd. のご協力の下、実際に起こった内部不正のケースをご紹介致します。

マレーシアでの内部不正:実際に起こったケース

・企業
 日系優良販売会社

・被疑者
 マーケティング部門のローカルトップ社員( G )

・不正の認識
 社内で不正の噂が充満し更にGの部下で優秀な女性社員が突然辞表を提出

・不正の実態
 同社は強力な新商品を発売し売上高は急増したが、本商品の販促責任者を担当していたGは広告代理店及び販促物製造業者にキックバックと過剰接待を要求していた

・Solution
 1) 調査会社がGの人物調査を実施
 2) 併せて広告代理店と販促物製造業者に極秘に聞き取り調査を実施。また販促物の市場価格等を詳細に調査しGの不正の実態を解明し証拠を収集      
  3) 同社のMDと総務部長は極秘にGと面談し警察による逮捕か自主退職を選択するよう迫りGは自主退職を選択

このケースを解決したコンサルティング会社のコメント

このケースも当地で見られる典型的な不正です。
通常日本人のMDは不正案件を手掛けた経験はなく、同社のMDも社内で不正の噂が充満していても不正はありえない事と考えていました。

しかし、被疑者の部下で同社で最も優秀と言える女性社員が突然辞表を提出し、同社員に親しい社員が理由を探ると、被疑者と同じ一派と見られたくないとの思いであることが判明し、同社のMDは不正摘発にカジを切り替えました。

当地の他の不正案件と同様に、このケースでも調査会社が極秘に人物調査聞き取り調査、更には販促物の購入価格と市場価格の差異等を調査し、不正の決定的証拠を収集し被疑者は自主退職を選択しました。

同社内では被疑者は個人的な理由で退職したと発表されましたが、社員は皆不正が原因でMDに解雇されたと理解し、その後MDの社内での求心力は一層高まったとのことです。

不正案件にはトップの毅然とした対応が大変重要です。

お問い合わせ

弊社では、40社以上の日系企業の内部不正問題の解決サポート実績を持つNRT Ventures Holdings Sdn.Bhd.へのコンサルティングを推奨しております。お問い合わせ等ございましたら、NRT Ventures Holdings Sdn.Bhd. 代表高木様まで直接ご連絡を頂けますようお願い致します。

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