新型ウイルスの企業収益への影響、第1四半期から明確に

【ペタリンジャヤ】 
昨年第4四半期の経済減速は企業収益への影響がなかったが、新型コロナウイルスの感染拡大による収益への影響は今年第1四半期から出始めると見通しだ。

 政府系MIDFアマナ・インベストメント・バンクの上席アナリスト、イムラン氏によると、昨年第4四半期の銀行、石油・ガス、プランテーション業の上場企業の業績はほぼ予想通りで、一部銘柄のみ予想を下回った。

 証券業などを手掛けるJFアペックスのリー・チュンチェン調査部長も同意見だが、第1四半期の業績はウイルス禍で悪化が予想されるという。

 総額200億リンギ規模の景気対策では従業員積立基金(CPF)の当人負担が軽減される。イムラン氏によれば、100億リンギの可処分所得が生じるため、個人消費を刺激する見通しだ。

 ただ経済活動全般は低迷が予想されるため、銀行の貸し付けや一次産品価格が影響を受けるという。
(ザ・サン、3月2日)