8月の失業者数が減少、労働市場が回復傾向=ムスタパ大臣

【クアラルンプール】 ムスタパ・モハメド首相府相(経済担当)は、8月の失業者数が前月から3,500人減少して74万1,600人になったことについて言及。国の労働市場が、政府の計画通り回復を続けていると述べた。
 8月の失業率(4.7%)については、6月10日より施行された復興のための行動制限令(RMCO)により多くの経済活動および教育活動が再開したことで、5月の5.3%や6月の4.9%から大幅に回復したと指摘。4ー7月間において9%を上回っていた15ー30歳の失業率に関しては、数カ月ぶりに9%を下回る8.9%に止まり、15ー30歳の失業者数が前月の54万4,500人から50万2,300人に減少したと強調した。
 ムスタパ首相府相は、労働市場が計画通りに改善しているものの2016ー2019年間の平均失業者数(49万4,000人)よりも高い水準になっていることについて懸念を示した上で、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が増加傾向にあることから、再び労働市場が影響を受ける可能性があると述べた。
 セランゴール州、クアラルンプール(KL)、プトラジャヤ、サバ州で施行されている条件付き行動制限令(CMCO)については、国民の間で懸念を引き起こしていることを政府は理解しているとした上で、引き続き国の景気回復を促進することに焦点を当て、より多くの雇用機会を創出し、より多くの失業者を支援していくと強調した。
(ベルナマ通信、10月14日)