老後の不安は資金不足、88%がEPF頼り=サンライフ調査

【クアラルンプール】  生命保険およびタカフル(イスラム保険)会社、サンライフ・マレーシアが発表した老後に関する調査では、老後の不安材料として資金不足と健康、老化が上位を占めた。


 同社が42歳以上の合計1,853人を対象に調査を実施したところ、老後の不安材料として、未定年者は資金不足(63%)と老化(57%)と回答。定年者は老化(61%)、病気と障害(58%)、医療費(45%)と答えた。


 老後の資金源としては、88%以上が「従業員積立基金(EPF)に頼る予定」、45%が「老後のために保険やタカフルに加入している」と答え、依然としてEPFへの依存度が高いことがわかった。しかし、18%が積立金を「一部引き出し済み」、14%が「引き出す予定」、4%が「残高が不足している」と回答した。新型コロナウイルス「Covid-19」感染症拡大前から、EPF加入者の積立金残高が少ないことや、老後の資金不足が問題になっており、EPFなどから反対意見が出る中、政府は複数回にわたり積立金を引き出すことを容認していた。


 サン・ライフ・マレーシアのレイモンド・ルー社長兼最高経営責任者(CEO)は、調査により老後に十分な財源を確保するための資金計画についてギャップがあることが明らかになったとし、依然として多くの人が定年後に必要となる資金を過小評価していると指摘。保険やタカフルにより定年後に希望するライフスタイルを送ることができる上、予期せぬ事態に備えることもできると強調した。

(エッジ、9月20日、サンライフ・マレーシア発表資料)