給与・賃金リポート、四半期毎に発表へ=経済相

【クアラルンプール】 ラフィジ・ラムリ経済相は、低賃金問題への対策として、これまで年に1回だった給与・賃金リポートの発表を四半期ごとにすると明らかにした。


 第一回のリポートはすでに完成しているが今週の閣議に提出する必要があり、一般向けの発表はハリラヤ・ハジ(6月29日)の後になる見通し。リポートには雇用者数と職種、年齢層、学歴に基づく賃金の中央値が含まれる。


 ラフィジ経済相は、政策形成が給与の変化に追いつかず、それが格差がさらに拡大する理由だと指摘した上で、リポート発表頻度を高めることにより従業員が労働需要をより良く認識し、キャリアや賃金に見合わない労働を避けることができるようになると強調。「給与問題に焦点を当てることで国民と国内経済を助け、開かれた労働市場の良いベンチマークになる」とし、エビデンスに基づいた政策を打ち立てることができると述べ、将来的には月次で発表したい考えを示した。


 ラフィジ氏はまた、より進歩的な給与政策について言及し、政策の方向性を検討するため経済省や人的資源省を含む省レベルで議論を続けていると言明。「予定では漸進的給与枠組みの最初の発表は8月を予定しており、それから2カ月以内に協議を行って専門家や経済学者の意見を求めることになる」と述べた。
(ザ・スター、6月14日、ベルナマ通信、6月13日)