すでに最低賃金を上回る賃金を支払っている=中小企業協会

【ペタリンジャヤ】 中小企業協会(Samenta)のウィリアム・ン会長は、ほとんどの企業はすでに従業員、特に半熟練労働者や熟練労働者に対して、最低賃金を上回る賃金を支払っていると明らかにした。


 M.クラセガラン元人的資源相が先ごろ、最低賃金を1,500リンギから2,000リンギ以上に引き上げることを検討するべきとの見解を示したことに対して、ン会長は、人員削減やインフレに繋がる可能性があると指摘。生産性や収益性を考慮せずに最低賃金を決定すると、人員削減もしくは増加コストの消費者への転嫁に繋がる可能性があるとの見解を示した。その上で、Samentaとしては、政府が現在検討している漸進的賃金制度が明確になるまで、最低賃金の水準は引き上げるべきではないと考えていると表明した。


 その一方で、マレーシア国民大学(UKM)のライ・ウェイシェン氏は、クラセガラン元人的資源相の提案を歓迎すると表明。低所得者の生活の質向上に繋がり、それが経済成長を刺激し、国内総生産(GDP)に貢献するとの見解を示した。
(フリー・マレーシア・トゥデー、9月18日)