外国人労働者雇用に関する雇用主の不正を追求=人的資源相

 

【クアラルンプール】 外国人労働者雇用に関する規制緩和に伴い過剰な労働力が流入したとされる件に関連して、V.シバクマル人的資源相は、マレーシアの労働法や移民法を順守しない雇用主に対して厳しい措置を講じると言明した。


 シバクマル人的資源相は、政府は3月18日より停止されている規制緩和プログラムの見直しを行い、一部の雇用主が制度を悪用したことにより、承認数が雇用主の実際のニーズを超える結果となっていることを把握していると言明。これによって、多くの外国人労働者が法定賃金を支払われなかったり仕事が与えられなかったり、宿泊施設が提供されないといった苦境に置かれていると述べた。


 その上でシバクマル人的資源相は、人的資源省と内務省が取締活動を強化し、規制緩和プログラムの実施期間中に雇用主が行った不正行為を追求し、労働法と移民法の順守を怠った雇用主に対して厳しい措置を講じると言明。外国人労働者の募集・採用に関して法律に違反し、政府の政策を悪用した雇用主や民間職業紹介所はブラックリストに載せられると述べた。


 シバクマル人的資源相によると、政府は外国人労働者数が2025年までに240万人を超えないようにするため、新たな割り当ての承認は行わず、承認された割り当てに基づいてのみ労働者の入国を管理することを決定した。
(マレー・メイル、ベルナマ通信、10月22日)