シマノの下請業者に不当労働行為疑惑、ネパール人労働者を虐待

【クアラルンプール】 日本の自転車メーカー、シマノに部品を納入しているジョホール州の企業に不当労働行為の疑惑が浮上しており、人的資源省が調査に乗り出す方針を示す一方、シマノも調査に着手し、速やかに是正するとしている。


 英国テレグラフの報道によると、不当労働行為の疑惑が持たれているのはジョホール州ペカン・ナナスに工場をもつクワン・リー・インダストリーで、シマノにギアなどの部品を納入していた。クワン・リー社にはネパール人出稼ぎ労働者に対する違法な給与減額や最低賃金以下での労働の強要、肉体的虐待、会社が負担するはずの採用費用やその他の費用の給与からの天引き、無給の停職処分などが行われていたという。

 クワン・リー社は2022年9月、ネパールの人材紹介会社に対し、男性労働者251人の調達を要請。2023年1、2月に合計207人が採用された。雇用契約は2年間で、最低賃金である1,500リンギを保証し、クワン・リー社が採用コストを負担することになっていたという。

 ネパール人労働者はこのほか、食堂使用料など様々な名目で給与から諸費用を差し引かれていた。また仕事上でのミスや目標を達成できないと最長15日間の無給停職処分を受け、中には上司に殴られた者もいたという。
(フリー・マレーシア・トゥデー12月20日、英テレグラフ、12月7日)