昨年の労働災害は2割減少、ロックダウンの影響で=統計局

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 統計局は22日、ビッグデータ分析「労働災害統計2020」を初めて発表。2020年の労働災害件数は3万2,674件で、2019年の4万811件から19.9%減少した。新型コロナウイルス「Covid-19」感染症拡大を抑えるためのロックダウンや行動制限が影響した。
労働者1千人あたりの労災発生率は、0.53%ポイント減少し2.18となった。労災による死亡者数も2019年の578人から2020年には312人に減少、労働者10万人あたりの死亡率は3.83から2.09へと低下した。特に経済が打撃を受けた2020年の第2四半期は、労災発生数が44.6%、死亡者数が62.1%と急激に減少。同期間中のGDPはマイナス17.2%、総労働時間はマイナス28.2%となった。
労災発生率を州・地区別に見ると、全国平均より高いのは、▽ジョホール州(3.55)▽ペラ州(3.32)▽ペナン州(3.25)▽クアラルンプール(KL)・プトラジャヤ(3.14)▽ネグリ・センビラン州(3.08)▽マラッカ州(2.74)ーー。セランゴール州は2.04だった。一方で発生率が低かったのは、▽サバ州(0.44)▽ラブアン(0.65)▽クランタン州(0.76)ーーだった。
死亡率では、ジョホール州が3.66と最も高く、それに▽KL・プトラジャヤ(3.07)▽サラワク州(2.85)▽パハン州(2.79)▽ペナン州(2.40)ーーが続いた。ペルリス州とラブアンでは、ゼロだった。
業種別の労災発生率は、製造業が4.12と最も高く、建設業(3.37)、公共事業(3.15)の順。ホテル・レストラン業が0.38と最も低かった。金融・保険・不動産・ビジネスサービス業のみが上昇し、前年の1.94から2.66にアップした。死亡者数および死亡率も全てのセクターでダウン。最も死亡率が高かったのは、建設業で6.90(81人)だった。
「労働災害統計2020」は人的資源省の職業安全衛生局(DOSH)および社会保障機関(SOCSO)から提供された労働災害データに基づき、2020年に発生した労働災害についての詳細を分析した。