外国人労働者の新規雇用、年内は凍結=人的資源相

【プトラジャヤ=マレーシアBIZナビ】 M.サラバナン人的資源相は、新型コロナウイルス「Covid-19」抑制のための行動制限令(MCO)により失業者が増加していることに配慮して、年内は外国人労働者の新規雇用を凍結すると発表した。

 サラバナン氏は、失業率が現在5.5%に上昇し、失業者が86万人に達しているとした上で、マレーシア国民の雇用を優先すると宣言。あらゆるセクターで新たな外国人の雇用を凍結すると述べた。また国内に外国人労働者が200万人いると指摘し、国民に優先的に仕事を与えると共に外国人労働者への依存を減らすと述べた。人的資源省は、年末までに外国人労働者の新規雇用凍結の影響を評価する方針。
サラバナン氏は先ごろ、マレーシア国民の雇用を優先させるため求人ポータル、ジョブズマレーシアに30日間求人広告を掲載した上で求人がなかった場合にのみ、外国人労働者および外国人駐在員を新たに雇用できると述べていた。
ジョブズマレーシアによると、4月の求人件数は4,141件だったが、5月は1万1,515件、6月は1万4,014件に増加している。