11月の購買者景気指数、5カ月連続で低下=IHS調査

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 英系情報会社IHSマークイットは、11月の「マレーシア工業購買担当者景気指数(PMI)」が48.4となり、前月の48.5からやや低下したと明らかにした。前月比では5カ月連続のダウンとなった
11月は生産量と新規注文が、前月からやや減少。新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者の再増加に伴う制限強化の動きにより、国内および輸出市場両方で新規注文が減少し、先行き見通しに対する楽観度が弱まった。
原材料不足による供給コスト圧力は続いており、生産量と注文量の減少に対応して製造業者は購買活動を縮小。原材料と半製品の在庫、完成品在庫も減少している。
マレーシアPMIは、新型コロナ感染拡大抑制のための行動制限令(MCO)が発令された影響で4月に31.3と過去最大の落ち込みとなり、その後は回復基調に転じて6月には2018年9月以降で最高となっていたが、その後4カ月連続でダウンしていた。
マレーシアPMIは製造業者約400社の購買担当者を対象としたアンケート調査に基づいたもので、▽新規注文▽生産量▽雇用▽サプライヤー納期▽在庫——の5つの指標の加重平均で算出。50を判断の分かれ目としてこの水準を上回る状態が続くと景気拡大、逆に50を下回る状態が継続すると景気減速を示している。