外国人労働者の識別で腕輪義務付け、政府が検討

【クアラルンプール】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)は18日、建設現場などで働く外国人労働者に腕輪の装着を義務付けることを検討していると明らかにした。監視が目的で、必要に応じ外出を制限する。
イスマリ・サブリ氏は「マレーシア人とバングラデシュ人やミャンマー人労働者との見分けがつかない。彼らは自由に市場や食堂に行くことができるため、ウイルスに感染する可能性がある」と述べた。20日に開催の国家治安委員会会合で装着問題を協議するという。
クアラルンプールとセランゴール州の建設現場で集団感染が発生し、ある建設現場で外国人労働者がピンク色の腕輪をしているのが目撃され、写真がソーシャルメディアに掲載された。保健省のノール・ヒシャム事務次官はフェイスブックへの投稿で、外国人であることを識別し、建設現場以外の場所に行くのを防ぐため腕輪を装着させたと書き込んだ。
一方ファディラ・ユソフ上級相兼公共事業相は、シンガポールに倣い、建設現場の外国人労働者に2週間に1回のウイルス検査を計画していると明らかにした。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、11月19日、フリー・マレーシア・トゥデー、11月18日)