外国人労働者の新規雇用、政府が再開を決定

【プトラジャヤ】 連邦政府は、すべてのセクターにおける外国人労働者の新規雇用を認めることを閣議決定した。M.サラバナン人的資源相が10日、明らかにした。政府はあわせて、バングラデシュとの間で労働者派遣に関する覚書を取り交わすことについても同意した。
労働力不足に悩む産業界の要望を受け入れたもので、許可対象となるのは農園、農業、製造業、サービス業、鉱業・採石、建設、家事手伝いの各セクター。また雇用者側の負担を軽減するため、2022年1月1日付けで予定されていた多層型人頭税制度の導入を2022年7月1日まで延期することも決まった。
サラバナン人的資源相は、新型コロナウイルス「Covid-19」対策のために保健省、国家安全委員会(NSC)と協力して標準的運用手順(SOP)の策定にとりかかると述べた。
外国人雇用の新規雇用再開については産業界から多数の要望が出されており、サラバナン人的資源相も先ごろ、3D労働(汚い・きつい・危険=日本の3Kに相当)にあたる農園、製造、建設、農業、サービスの5セクターで人手不足が深刻化していると述べていた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、ザ・スター、ベルナマ通信、12月10日)