外国人労働者の早急な受け入れを政府に要請=農園団体

【クアラルンプール】 マレーシア農園所有者協会(MEOA)は6日、パーム油産業全体が労働力不足に直面しており、中・小規模農園に対しても大企業と同様、早急に労働許可証を発行するよう、政府に要請した。
 MEOAによると、パーム油産業では今年12万人の労働力が不足しており、アブラヤシ果実が収穫できないため、推定280億リンギの損失が見込まれる。特にアブラヤシ生産のうち74%を占めるマレー半島、サラワクで大幅に労働力が不足している。世界的にパーム油の需要が高まっている中、直近の輸出機会を失っているだけではなく、手入れや施肥などに人手を振り向ける余裕もないため、将来の収穫量にも悪影響を及ぼす可能性があるという。
 MEOAは、5月31日夜に第一陣が到着予定だったインドネシア人のアブラヤシ農園労働者の派遣が土壇場で中止になった問題については、中止にはなったものの、許可証の発行手続きが始まったこと自体は喜ばしいことだとし、規模を問わずすべての企業に対し、外国人労働者雇用の全プロセスが滞りなく開始されることを望んでいると述べた。
(フリー・マレーシア・トゥデー、ベルナマ通信、エッジ、6月6日)