取締役会の女性登用率が30%を超える上場企業はわずか52社

【クチン】 マレーシア証券委員会(SC)によると、9月1日時点で取締役会に占める女性の比率が30%を超えたのは、上場企業上位100社のうち52社に止まっている。
アワン・アデク・フシン委員長は、2011年の取締役会における女性の比率はわずか7.7%だったが、上場企業の80%で1人以上の女性が登用するようになったと言明。SCは女性の比率を30%に引き上げることを目標に掲げ、政府と共に取締役会への女性の参加促進に向けて取り組みを実施しており、2022年度予算案では上場企業の取締役会で女性の登用義務付けが盛り込まれたと述べた。それらの取り組みより、今年9月1日時点で282人の女性が取締役会に新たに任命され、女性の新規登用率は昨年の17%から今年は34%となったものの、未だに低い水準であるとして、上場企業はさらに努力すべきとの見解を示した。
しかし、アワン委員長は義務を満たすためだけに、配偶者や子供などを任命する恐れがあると懸念を表明。経営陣の提案に異義を唱えたり、諸問題について討論することができる力量を持っている人が登用することがふさわしいと指摘した。
(ボルネオポスト、9月26日、フリー・マレーシア・トゥデー、9月23日)