パーム油大手FGV、外国人労働者1万6千人を追加採用へ

【クアラルンプール】 政府系パーム油大手、FGVホールディングスは労働力不足問題の解消に向け、2023年末までに1万6,000人の外国人労働者を追加採用する計画だ。


 FGVは4日の声明で、同社のアブラヤシ農園に10月にインドとインドネシアから4,980人の労働者を受け入れ、11月にはインド、インドネシア、ネパールなどの国から3,000人の労働者を受け入れる予定だと述べた。


 同社は7月に採用を開始し、現在までに68%の労働者を採用。9月にはインドから531人を迎え入れるために民間航空便をチャーターした。年末までに1万人、2023年までに6,000人の外国人労働者をさらに迎える予定。


 採用プロセスは、最近改訂されたFGVの「責任ある外国人労働者雇用のためのガイドラインと手順」に基づいて実施される。人材斡旋業者による労働者への雇用関連費用請求の禁止などが盛り込まれており、外国人労働者は就労前に収穫、施肥、剪定、収穫果房の積み込み、種まき、苗床作りなど、農園の現場作業について研修を受けることになっている。


 モハマド・ナズルル最高経営責任者(CEO)は、新型コロナウイルス「Covid-19」感染拡大の影響で採用が2年遅れになっているとし、規定プロセスや手順を順守しつつ農園の生産活動を軌道に乗せ、収量を拡大するために、より多くの労働者が来ることを期待していると述べた。
(ザ・スター、11月5日、エッジ、11月4日)