高成長業種で今年3ー20%給与増額の見込み=ランスタッド調査

【クアラルンプール】 人材紹介のランスタッド・マレーシアが行った調査によると、2023年にはテクノロジーや製造業などの高成長産業が給与体系を改定し、3ー20%の給与増額が見込まれる。
17日に発表された同社の「2023年雇用市場と給与動向レポート」では、企業が人材採用や人材流出防止のため給与基準を改定しているとし、回答者の74%が「転職先を探す際に給与や福利厚生を優先している」ことが明らかになった。また、85%が「会社からの学習・開発トレーニングプログラム提供は重要」、74%が「今の職場でトレーニングが提供されたら転職しない」と回答したものの、「過去1年間に新しいトレーニングを受けた」と回答したのは36%にとどまった。61%が「より有能で生産性の高い人材となるために、技術的なスキルを向上させたいと考えている」と回答した。
同レポートでは、労働力不足の影響で2022年の採用活動は過去最高水準に達し、2023年も同様の傾向が続くが、ペースはやや遅くなり、専門職が中心となると予想。世界経済の減速を背景に多くのグローバル企業が採用活動を抑えているが、欧州から東南アジアに事業部門や人員を移す可能性も高く、国内労働市場に恩恵をもたらす可能性があるとした。
(マレーシアン・リザーブ、エッジ、ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、1月17日、ランスタッド発表資料)