外国人労働者の採用承認再開を要請=業界団体

【ペタリンジャヤ】 マレーシア製造業者連盟(FMM)のソー・ティエンライ会長は、V.シバクマル人的資源相が17日に発表した、外国人労働者受け入れ申請・承認の一時凍結について、産業界への打診がなかったと指摘した上で、承認の再開を求めると述べた。
ソー会長は、人的資源省は「承認を受けた全外国人労働者が入国するまで、新規枠の申請・承認を凍結する」としているが、採用プロセスや渡航書類発行の遅延、飛行機のスケジュールや定員、需要鈍化による採用緊急度の低下などから、承認済の労働者全員がすぐに入国できるわけではないとし、受け入れ期間は18カ月あり、企業は即時ではなく生産ニーズの変化に応じたタイミングで労働者を採用したいと主張した。採用枠を持たない企業は凍結のあおりを受け労働力を確保できなくなっているとし、退職者の後任採用や成長企業、繁忙期を控えている企業などに悪影響を及ぼすと指摘。今後世界経済の成長鈍化が予想されることから、厳しい状況にあるビジネス環境がさらに悪化し、国内経済の成長に影響を与える可能性もあるとの見解を示した。
マレーシア中小企業協会(Samenta)のウィリアム・ン会長も、外国人労働者採用の一時凍結は中小企業に打撃を与えているとし、すぐに申請と承認を再開することを望んでいると述べた。
(ザ・スター、3月238日、フリー・マレーシア・トゥデー、エッジ、ベルナマ通信、3月27日)