ワークライフバランスの改善のため半数が退職を検討=調査

【クアラルンプール】 人材サービスのランスタッド・マレーシアが発表した「エンプロイヤー・ブランド・リサーチ」によると、マレーシアでは健康的なワークライフバランスの実現のために、2人に1人が現在の職を辞することを考えていることがわかった。


 ワークライフバランスの改善以外で退職を決める理由としては、▽キャリアアップの機会がない(36%)▽低賃金と生活費の上昇(35%)▽断れないような提案をされた(32%)▽雇用主のリーダーシップの欠如(27%)ーーが挙げられた。

 調査ではマレーシアでは3人に1人が今年転職を計画していることも明らかになった。世代別ではミレニアル世代(42%)が最も多く、それにZ世代(37%)、X世代(29%)が続いた。
 また働き方については、53%が「完全オフィス勤務に戻ることを求められた」と回答し、回答率は2022年から16%、2021年から34%上昇した。


 良好なワークライフバランスを維持するために重要なことについては、87%が非金銭的な福利厚生と回答。また96%がマネジャーや同僚との良好な関係・柔軟な勤務形態・利便性のある勤務地であること、93%が役割分担における自律性の担保と答えた。


 同調査は今年1月に32カ国・地域で16万3,000人に対して実施し、マレーシアからは2,529人が回答した。
(マレー・メイル、6月7日)