テレコムマレーシアがVSS実施、50歳以上を対象に

【クアラルンプール】 政府系通信会社のテレコム・マレーシア(TM)は24日、取締役を含む50歳以上の全従業員を対象に自主退職スキーム(VSS)を実施していることを明らかにした。
テレコムは経済紙「エッジ」の取材に対し、VSSが早期退職のオプションや別のキャリアパスへの移行機会を提供する内容であることから、従業員から肯定的に受けとめられていると強調。「VSSは完全に任意ベースで行われており、厳格な受け入れ人数目標は設定していない。 透明性と相互理解を確保するために、事前に労働組合や従業員との協議が行われた」と説明した。
テレコムについては「フリー・マレーシア・トゥデー」が従業員削減の一環として、55ー58歳を対象とした「メスラ」、50ー54歳を対象とした「自主退職計画(VSP)」と称する2つのVSSを非管理職対象に実施していると報じていた。
これによると、500人を目標に削減する計画で、7月末まで受け付けを行っている。「メスラ」は、定年退職までの期間に基本給の半額を支給し、向こう1年間の医療給付金を保証する内容、「VSP」は勤務年数に給与1.5カ月分を掛けた額を、36カ月分を上限として支給する内容となっている。
(エッジ、フリー・マレーシア・トゥデー、ザ・スター電子版、7月24日)