米ファーストソーラー、マレーシア工場で強制労働判明

【クアラルンプール】 太陽光パネルの米ファースト・ソーラーは、製造業務の監査を通じてマレーシア工場で非倫理的な労働慣行が行われていたことが判明したと発表した。
監査によりマレーシアのサービスプロバイダー4社が外国人労働者に対して、母国での斡旋手数料の徴収、パスポートの取り上げ、違法な賃金の支払い保留などを行っていたことがわかった。
このためファースト・ソーラーは、被害を受けた外国人労働者に対して、パスポートや賃金、採用手数料を返す措置を講じた。その上で報告書の中で、「太陽光発電業界はより高い水準を維持する必要がある」とし、他の製造業社に対しても同様の監査を実施するよう推奨した。
同社は、米国とベトナムでも太陽光パネルを生産しており、インドでも工場を開設することを計画している。
(ロイター、フリー・マレーシア・トゥデー、ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、8月16日)