人材獲得には報酬の引き上げが必要=労働市場情報分析研究所

 

【ペタリンジャヤ】 労働市場情報分析研究所(ILMIA)は、マレーシア企業は人材を惹きつけるために、報酬を引き上げる必要があるとの見解を示した。


 マレーシア人はより高い収入を求めて、マレーシアよりも給与が数倍高いシンガポールで働いたり、ギグエコノミー(インターネットを通じて単発の仕事をこなす働き方およびそれに基づく経済)ワークに従事したりすることを選択している。


 ILMIAの調査結果は、マレーシア経営者連盟(MEF)が実施した調査結果とも一致しており、製造業の管理職の基本月給が1万304リンギなのに対して、シンガポールでは7,532シンガポール(S)ドルで、リンギに換算すると2万4,695リンギが支払われている。店員の月給もマレーシアでは2,065リンギだが、シンガポールでは2,000Sドル、すなわち6,540リンギを受け取ることができるという。


 またギグワークの報酬も、新卒者の初任給に比べて高く、高等教育が質の高い仕事を保証するものではないという問題が浮き彫りになった。しかしギグワークは不安定で、規制や社会的支援が限られていることなどから、ギグエコノミーの持続可能性に大きな課題もあるという。
(フリー・マレーシア・トゥデー、10月13日)