採用コスト増や早期離職、企業が人材確保で困難に直面=調査

【クアラルンプール】 人事管理システムの大手エンプロイメント・ヒーローが発表した調査報告書によると、マレーシアでは経済的な課題などを背景に採用コストが上昇しており、高い早期離職率もあって採用担当者は人材確保に苦労している。
人材を獲得するまでに、マレーシアとシンガポールでは平均で41日かかっており、オーストラリア、ニュージーランド、英国などの全調査対象国の中で、採用までの期間に最も時間を要していることがわかった。
調査では、19%が試用期間終了後に本採用に移行できず、試用期間を延長していると回答。採用担当者の23%はこれらの要因が採用コスト増加の原因となっていると答えた。
200ー500人の従業員を抱える大企業では、新入社員の10人に2人、率にして23%が最初の6カ月で退職しており、回答者の36%が「新規採用者の21ー50%を6カ月以内に失う可能性がある」と答えていることもわかった。
同調査は、6月9ー12日にかけて、マレーシアおよびシンガポールの企業、業界のビジネスリーダー515人を対象に行われた。
(ザ・サン、10月26日、マレー・メイル、10月25日)