合法外国人労働者、9月末時点で推定273万人=人的資源相

【クアラルンプール】 V.シバクマル人的資源相は10月31日に行われた下院議会質疑の中で、9月30日時点でのマレーシアにおける合法的な外国人労働者の総数は273万153人と推定されると述べた。
シバクマル氏は、すでに一時就労訪問パス(PLKS)を取得してマレーシア国内にいる外国人労働者が183万828人、不法労働者を合法化する再調整プログラムにより、合法化された外国人労働者が74万7,167人おり、さらに今後15万2,158人の外国人労働者がマレーシアに到着する予定だと述べた。
シバクマル氏は「外国人労働者の活用は、あくまで地元労働者では満たすことが難しい特定の分野の労働需要を満たすためだ。 そのため政府は省庁を横断して、外国人労働者が大半を占める分野への地元労働者の参加を促すさまざまな取り組みを実施している」と強調。また「高技能労働者の需要を生み出すことができる自動化、機械化、デジタル化を進めることを産業界に推奨しており、それによって低技能外国人労働者への依存を徐々に減らしている」と述べた。
またシバクマル氏は、外国人労働者の代わりに元受刑者、特に軽犯罪者に雇用機会を与える意向だと表明。「元受刑者の方がまだ生産的に働くことができる」との考えを示した上で、「彼ら(元受刑者)を外国人労働者の代わりに利用することができる。この取り組みは内務省と協力して社会保障機構(SOCSO)を通じて実施し、元受刑者にはさまざまな研修が施される」と述べた。
(ザ・スター、ザ・サン、11月1日、ベルナマ、10月31日)