雇用市場、高等教育機関の卒業者が過剰供給状態=MEF

【ペタリンジャヤ】 マレーシア経営者連盟(MEF)のサイド・フセイン会長は、高等教育機関が雇用市場が必要とする以上の大学およびカレッジの卒業者を輩出しており、求人数と増加する卒業者数の間でミスマッチが起きているとの見解を示した。
サイド・フセイン会長によると、特に農業や製造業、サービス業、建設業などの雇用セクターが影響を受けている。柔軟性のあるギグワークの普及拡大や卒業者の資格に見合った雇用機会の不足も課題となっており、民間部門および公的部門で、新卒者に適した雇用を創出し、維持するのは難しい状態となっている。そのためMEFは、高等教育省および技能開発局と協力して取り組みを実施しているという。
統計局によると、2021年に就職した卒業生457万人のうち2.9%は、予想よりも短い労働時間で勤務をしており、全国雇用ポータル「マイ・フューチャー・ジョブズ」の2023年のデータによると、卒業生のおよそ40%が半熟練職もしくは低熟練職に就労している。
(ザ・サン、11月14日)