賃金は今年も上昇、雇用も拡大=中銀年次報告

【クアラルンプール】 中央銀行バンク・ネガラ(BNM)は20日発表の「2023年版経済・金融レビュー」で、賃金は今年も上昇し、観光業、貿易の拡大を背景に雇用は拡大を続けるとの見通しを示した。昨年3.4%だった失業率は3.3%にさらに低下すると予想している。
昨年の民間セクターの賃金上昇率は3.7%で、前年(6.7%)より鈍化した。公共セクターの伸び率は6.1%(同5.0%)だった。12月時点の労働力比率(生産年齢人口に対する労働力人口の比率)は70.2%。就労人口の増加率は2.3%(前年は3.1%)で、個人事業主(農家を含む)が増加の多くを占めた。フードデリバリーなどギグワーカー(単発で業務を引き受ける者)の増加が主因と考えられる。
女性の労働力比率は56.2%(前年は55.8%)で、高等教育修了者で特に増えた。男性の労働力比率は82.8%(同81.9%)。就業者のうち半熟練労働者が59.1%(同59.6%)と過半数を占めた。
飲食業、宿泊業などの接客サービスで雇用が拡大した。複数年にわたる事業の加速で建設業における雇用も拡大した。
社会保障機構(SOCSO)への失業保険金請求は45.3%増の4万9,982件。製造業、卸売・小売業で働いていた労働者からの請求が多かった。
労働生産性は0.2%の改善(前年は1.8%の改善)にとどまった。電気・電子部門の生産減が影響した。
(エッジ、3月20日)


