農園の外国人雇用、インドとの覚書締結へ=農園一次産業相

【ペタリンジャヤ】 ズライダ・カマルディン農園・一次産業相は、インドとの間で農園部門におけるインド人労働者受け入れに関する覚書(MoU)を検討していると明らかにした。
 農業輸出促進を目的として20日より4日間の日程で訪印中のズライダ大臣は、ムラリーダラン・インド外務担当閣外大臣と21日に会談を行ない、農園産業での外国人労働者需要や労働力供給に関する両国間の覚書の締結について話し合ったと述べた。
 ズライダ大臣はまた、昨年のパーム油生産量は、パンデミックによる外国人労働者受け入れ停止で前年の1,910万トンから1,810万トンまで5%減少したものの、外国人労働者3万2,000人の受け入れにより今年は増加するとした。バングラデシュ、インド、インドネシアから新規に労働者を受け入れる。一方で、外国人労働者への依存度を下げるために、農園産業の機械化にも取り組んでいるとし、昨年承認された、6,000万リンギのパーム油機械化・自動化研究コンソーシアム(MARCOP)との共同プロジェクトにより、3年から5年以内に自動化ソリューションを提供できるとした。
 インドとの貿易については、両国企業がパーム油を使った川下製品を製造する合弁会社を設立する余地があると言明。インドは昨年、前年比31%増の約360万トンのパーム油を輸入しており、今後も国内需要の増加によりマレーシア産パーム油の輸入量増大が予想されるが、両国の企業がより広い地域市場に向けて技術や新製品を共同開発することで、貿易関係を多様化できると述べた。また、インドの業界団体や経営者に対し、6月にクアラルンプールで開催される「マレーシア国際農業商品展示会・セミナー」への参加や具体的なビジネス・プロジェクトの検討を呼びかけた。
(フリー・マレーシア・トゥデー、ベルナマ通信、2月22日)