自主的な最低賃金引き上げを呼びかけ=人的資源相

【クアラルンプール】 M.サラバナン人的資源相は、一部の企業から自主的に企業内の最低賃金を引き上げる動きが出ていることを歓迎した上で、より多くの企業がこれに見習うよう呼び掛けた。
サラバナン氏は、法定最低賃金の見直しの発表に先立って、イオン・カンパニー(M)とウエストポーツ・ホールディングスが自主的に企業内の最低賃金を1,500リンギに引き上げると発表したことに言及し、「心からのお祝いと感謝の意を表したい」とコメント。こうした動きに他の企業が続くことを希望すると述べた。
サラバナン氏は、最低賃金見直しの問題について政府はいまだ審議を続けている段階だとした上で、新型コロナウイルス「Covid-19」禍における経済不況にもかかわらず、これらの企業は従業員の置かれた厳しい状況に配慮し、模範的な行動をとったと称賛した。
最低賃金については国家賃金諮問評議会(NWCC)が現行の1,200リンギを1,500リンギに引き上げる内容の答申を政府に提出しており、政府内では年内実施をメドに最終取り纏めに入っている。その一方で、今年初めにゴム手袋大手のスーパーマックスが自主的に1,400リンギに引き上げると発表。イオンとウエストポーツは1,500リンギへの引き上げを発表した。
(マレーシアン・リザーブ、2月22日)