大都市では最低賃金1500リンギで生活費を賄えない=MTUC

【クアラルンプール】 マレーシア労働組合会議(MTUC)は、最低賃金について、現行の1,500リンギでは不足しており、特に首都圏クランバレー、ペナン、ジョホールバルといった大都市では生活費を賄うには不十分という見解を明らかにした。最低賃金は今年見直しが予定されている。

 モハマド・エフェンディ・アブドル・ガニ議長は、インフレが継続しているため、1,500リンギの実質価値は低下しており、労働者の購買力は低下していると指摘。政府は最低賃金の見直しを2年ごとではなく、より迅速かつ柔軟に調整することを検討する必要があると述べた。大都市で家族がいる場合、1,500リンギでは住宅、食費、交通費といった基本的な生活費すら賄えないため、労働者は節約や副業を余儀なくされているという。

 モハマド・エフェンディ議長はさらに、労働者の購買力を低下させないようにするためには、商品やサービスの物価上昇率に合わせて最低賃金を調整する必要があると言明。労働者の生活水準や生活の質向上のみでなく、マレーシアの経済成長を支えるためにも定期的に最低賃金を引き上げていくことが重要だとした。

 モハマド・エフェンディ議長はまた、規定通りに最低賃金を引き上げていない雇用主がまだ存在するため、全雇用主が順守するよう取り締まりを実施する必要があると強調。労働者の権利を保護し、雇用の公平性を確保するために必要な措置だとした。

(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、8月11日)