マレーシア人従業員の8割が今年の昇給を予想=ヘイズ

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 外資系人材紹介会社ヘイズは、アジア5カ国・地域における「ヘイズ・アジア給与ガイド」の最新版を発表。マレーシア従業員の83%は、今後1年間で昇給を予想していることが明らかになった。
 昇給率予想で最も多かったのは、「3ー6%」および「10%以上」で回答率はともに24%。それに「6ー10%」(18%)、「3%以下」(17%)、「変化なし」(15%)、「減少」(2%)が続いた。
 今年の企業活動の見通しについて、マレーシア人回答者の74%が「増加する」と回答。「横ばい」が20%、「減少する」が6%となった。
 昨年の昇給率は33%が「変化なし」で最も多かった。「3%以下」は25%、「3ー6%」は24%だった。
 また調査によると、回答者の39%は転職先を探していると回答。調査対象5カ国中最も回答率が高かった。退職を考えている理由で最も多かったのは「より良い給与・待遇を求めて」が73%となった。
 一方で採用する企業側の動向としては、昨年は47%が「採用を凍結しない」と回答していたが、今年は75%に上昇。回答者の50%が、正社員数が増加すると予想し、前年の27%を上回った。また、企業が求めるスキルを持った人材の確保については、54%が「自信がある」、8%が「非常に自信がある」と回答し、雇用についてマレーシアの企業は前向きな見通しを持っていることがわかった。
 同調査は、2021年10月から11月にかけて中国、香港特別行政区、日本、マレーシア、シンガポール5カ国において9,598人を対象に実施された。マレーシアからは2,385人が参加した。