中途採用時給与の上昇率、昨年は1%に低下=JAC

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 ジェイエイシー(JAC)リクルートメントは4日、アジア9カ国の中途採用時給与水準調査の結果を発表した。マレーシアにおける2020年の中途採用時給与上昇率は1%となり、前年の5%から4ポイント下がった。
給与水準が下がった原因について、JACは、近年、欧米系の業務委託(BPO)・シェアードサービスセンターの全体的な給与相場は年10ー20%上昇と好調が続いていたが、2020年は欧米に顧客を有する BPO企業のみならず欧米本国の本社の業績悪化によりシェアードサービスセンターの採用時の給与額が低下したことが影響したと説明した。
中途採用時給与水準の低下率が9カ国で最も高かったのはインドネシアで、2019年の8%から2020年は0%となり、マイナス8ポイントとなった。タイでは4%から0%、中国では9%から5%に下がり、マレーシアと同じく4ポイント低下した。韓国は2ポイント、ベトナムとインドはそれぞれ1ポイント下がった。長年上昇を続けていたアジア各国の中途採用時給与の上昇率が全体的に低下したのは、2008年ー2009 年のリーマンショック以降初めてとなった。その一方で、シンガポールと香港だけは2019年の上昇率を維持した。

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