3大都市圏、事業者の88%がコロナで減収=調査

【クアラルンプール】 都市再生に関わるシンクタンクのシンクシティが実施した調査によると、クアラルンプール(KL)、ジョホールバル(JB)、ジョージタウン(ペナン島)の3都市にある事業者の88%が、新型コロナウイルス「Covid-19」により売り上げが減少したと答えた。
「ビジネスコミュニティ・パルス・チェック・リポート2020」は2020年8月に過去12カ月間の業況について聞いたもので、3都市の事業者875人が回答した。最も売上減との回答率が高かったのはJBの90%で、KLは85%、ジョージタウンは82%だった。反対に売り上げが増えたとの回答はいずれの都市でも2—5%にとどまった。79%の事業者が減益となったと答えており、増益となったとの回答は2—4%にとどまった。
影響が大きかった業種はいずれの都市でも同じ順位で、トップがファッション&衣料品&繊維で、2位はレストラン&バー、3位はデパートだった。少なくとも55%の事業者が、行動制限令(MCO)のために一時的に営業中止を余儀なくされたと答えた。
雇用に関しては、従業員を減らしたとの回答はJBが31%と最も多く、KLは23%、ジョージタウンは28%だった。業種別でみると従業韻を減らしたとの回答はJBとKLでは飲食関連が23%と最も多く、服飾販売も21%あった。ジョージタウンでは飲食が34%、宿泊が10%だった。
また2020年8月以降の12カ月間の見通しについては、73%が売り上げが横ばいもしくは減少を予想。2021年末まで事業を続けていけるかどうか分からないとの回答も観光業を中心に23%に上った。
(マレー・メイル、eニュース・マレーシア、2月4日)

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